ミヤゾノスプーン チャン知りまとめと感想
今日(4月1日)のあさチャン!、チャン知りは「人気の木製スプーン」と題してmiyazono spoon(ミヤゾノスプーン)というものが紹介されていました。
スプーン作家の宮薗なつみさんという方が一本一本手作りで作られているそうです。
大変人気で5ケ月待ちだとか。値段が2500円から6000円ということで少し高めな感じですが、それでも欲しいという人が後を絶たないそうです。
「スプーン作家」という職業、初めて聞きました。なんだか夢がある名前に感じてしまいました。
工房で製作している様子が映し出されました。
御自宅のキッチンを工房にしておられるそうで、手作り感というかなんだか身近な感じがして暖かい感じがしました。
人気のワケは?
愛用者の御家庭が取材されていました。一年前、スープスプーンを夫婦で購入し、ミヤゾノスプーンのとりこになったとか。曰く、「宮薗さんのスプーンを持つとあまりに手に馴染むから、(他のスプーンに)戻れなくなる」、
「それぞれ握り方が違うっていうのが、それまで気付いてなかった」とのこと。
同じスープスプーンですが、形状が異なっていました。この訳については後ほど。
「宮薗さんのスプーンはダイレクトに食材の味がくる感じ」
「だから徐々に(他のスプーンは)使わなくなっちゃったのかな」
「食材の味だけして、スプーンが邪魔しない。スプーンがスッと消える感じ」
スプーンが口の中で消えるような感覚?
作業工程
・材木にスプーンの型をとる
・糸鋸でカット
・スプーンの先端の窪みは彫刻刀で
・カッターナイフで角を丸める
・あとはひたすら やすりがけ
だそうです。
宮薗さん「口に入る部分は、(口の中が)感覚が繊細だと思うので、どこまで彫ればいいかとかは、いつも気にしながら彫ってます」
丁寧に研いで出来る、滑らかな曲線×柔らかな木の材質。この二つがあいまって、口の中でスプーンが消えたような感覚になるのではないか、とのことでした。
先ほどとは別の愛用者の方は
「持ったときにスゴイ軽いんですよ。食べている時も自分になじんでる感覚っていうのはありますよね。」とおっしゃっていました。
宮薗さんは
「スプーンを作ってよかったなと思える瞬間だと思えるので、製作意欲というか、エンジンになるというか、うれしいです。」と、照れたようにおっしゃっていたのが印象に残りました。
赤ちゃんからお年寄りまで、誰もが使えるスプーンが作りたいとの思いから、大学卒業後、会社勤めをしながらスプーン製作を始めたそうです。
「自分がスゴク持ちやすいスプーンを展示で並べたら、一人のお客様に「すごく持ちにくい」と言われてしまって」、と宮薗さん。
この一言で、人それぞれに握り方や指の置く位置などにクセがあることに気付いたそうです。
「その人にあったスプーンを作ったほうがいいんじゃないかなあというので、オーダースプーンにしようと」
というわけで、持ちやすさと口の中で消えてしまう感覚が話題となり、今や5ケ月待ちの人気になったそうです。
柄の部分に漆で名前を入れるそうですが、つまようじで描いているそうです。
小学生の頃、割り箸を筆代わりにして絵や文字を書くのが好きだったそうで、つまようじで試したら思いのほかうまく描けたとのことでした。
温かみのある優しい感じに描かれていて、そこにも宮薗さんの世界観が表れているような気がしました。
スプーン作りのワークショップも開催されているそうで、参加者の皆さん、楽しそうに作っていました。
「刃物の使い方が皆さん上手なので早いです」
「自分が思いつかない形を作られたりとか、すごいステキだなって思うスプーンに巡り合う確率が高いのでワークショップはすごい楽しい会だなぁと思ってます」と宮薗さん。
宮薗さんの優しい気持ちや思いが込められているなぁと思いました。なんだか食事をするのがさらに楽しくなりそうなスプーンですね。